第105章 咲子完勝

「いい!」

咲子は「お菓子が1箱」と聞いた途端、ぱっと目を輝かせた。

とはいえ、手にしていたお菓子は離さない。もぐもぐと頬張りながら、加藤龍平に手招きする。

「ほら、来なよ!」

その態度が、加藤龍平の負けん気を刺激した。

咲子が気だるげで、勝負を遊びみたいに扱えば扱うほど、加藤龍平には「見下されている」としか思えない。手合わせの最中にまでお菓子をかじっているのだから、なおさらだ。

加藤龍平が先に仕掛けた。間合いを詰め、一気に咲子へ突っ込む。

咲子も即座に応じる。

次の瞬間には、二人の拳がぶつかり合い、激しい打ち合いになった。息をつく暇もない。

だが、実際に手を合わせて加藤龍...

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